「知の回廊」シリーズ新作 2010年11月(#2) 申込受付中

SCN NEWS 218

番組タイトル

≪知の回廊 第2回≫
『人にやさしい情報社会を目指して』
監修/理工学部 加藤俊一教授

配信日

配信は終了いたしました。

内容

ユビキタスとは、あらゆるモノや場所に小型のコンピュータが埋め込まれてネットワーク化された情報環境です。しかし、「無数のコンピュータを使いこなそう」といつも考えながら生活するのでは、息が詰まってしまいます。ユビキタスの存在を意識させることなく、自然な生活の中で、最適な情報サービスを提供することによって、生活をより豊かにしようという情報環境づくりが重要になってきています。

ところが、複雑化・多様化する社会においては、人々の行動は画一的なものではなく、人が物事に対してどう感じるか、何を求めているかは、人それぞれに異なります。つまり、人のふるまいを理解し、個人の趣味や嗜好、その時の気分などをも的確に読み取り、それを解釈して、TPOに応じた適切な対応をすることができる、すなわち、人の感性を理解するための仕組みが求められているのです。このような分野の研究を「感性工学・ヒューマンメディア工学」といいます。人の感性をコンピュータに理解させることで、いつでも、どこでも、だれもが、簡単に情報サービスを受けることができる、人にやさしいユビキタス情報社会の実現を目指した研究が進められています。

そして『進歩の世紀』と呼ばれる19 世紀。この時代を象徴する伝染病は、コレラでした。コレラはもともとインドに固有の風土病(エンデミック)に過ぎませんでしたが、1817 年に突如として世界的流行(パンデミック)が起こり、コレラ菌が全世界にばらまかれることになったのです。その過程にはヨーロッパのアジア進出が深く関 わっており、日本でも1822 年(文政5 年)に初めてコレラが上陸しています。1830 年代、コレラは世界中で猛威をふるいました。ヨーロッパ全土がひとつの疫病に同時に席巻されたのは、黒死病以来これが初めてのことでした。当時ヨーロッパ の大都市は、急激な人口増加のため、それまでの都市構造が飽和状態となり、新しい都市生活のあり方が模索されていました。そこに出現したコレラは、新しい 都市づくりへの大きなきっかけとなったのです。

今回は、19 世紀初頭のイギリス都市環境が、コレラの流行によってどのように変容していったのかを探ります。

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