「知の回廊」シリーズ新作 2010年12月(#3) 申込受付中

SCN NEWS 220

番組タイトル

≪知の回廊 第3回≫
『コレラ・パンデミック~疫病による英国都市の変容』
監修/文学部 見市雅俊教授

配信日

配信は終了いたしました。

内容

どの歴史をひもといてみても、その時代を象徴する『病気』というものがあります。その多くは伝染病で、ヨーロッパの歴史をみると、まず中世のハンセン氏病や、黒死病(1343 年末ー50 年)にはじまるペストの流行。16 世紀には梅毒が流行し、17 世紀から18 世紀は、発疹チフスと天然痘が蔓延しました。

そして『進歩の世紀』と呼ばれる19 世紀。この時代を象徴する伝染病は、コレラでした。コレラはもともとインドに固有の風土病(エンデミック)に過ぎませんでしたが、1817 年に突如として世界的流行(パンデミック)が起こり、コレラ菌が全世界にばらまかれることになったのです。その過程にはヨーロッパのアジア進出が深く関わっており、日本でも1822 年(文政5 年)に初めてコレラが上陸しています。1830 年代、コレラは世界中で猛威をふるいました。ヨーロッパ全土がひとつの疫病に同時に席巻されたのは、黒死病以来これが初めてのことでした。当時ヨーロッパの大都市は、急激な人口増加のため、それまでの都市構造が飽和状態となり、新しい都市生活のあり方が模索されていました。そこに出現したコレラは、新しい都市づくりへの大きなきっかけとなったのです。今回は、19 世紀初頭のイギリス都市環境が、コレラの流行によってどのように変容していったのかを探ります。

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